Appleのデジタル教育 ジョン・カウチ著
最近は本屋にも行けないので過去読書を読み返している。
今日読み返した本はコレだ
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いま学校が休校で子供の教育と真正面から対峙している親は俺だけではないだろう。
そんな俺をはじめ、家庭学習をどう行うか考える良い機会だ。
そのヒントがこの本には書かれている。
まずは著者紹介
著者はジョン・カウチさんで彼の経歴がすごい。
・アップルの教育部門初代バイス・プレジデント。
・カリフォルニア大学バークレー校大学院でコンピュータ科学の博士号を取得後、ヒューレット・パッカードに入社。
・1978年、スティーブ・ジョブズに誘われて54番めの社員としてアップルに入社する。
・1984年にアップルを退社し、深刻な状態に陥っていたサンディエゴの学校改革に乗りだす。
・再びジョブズに請われてアップルに戻り、同部門の初代バイス・プレジデントに就任する。
簡単な経歴紹介をしたが、どう?
ドン引きするほどスーパーマンでしょ?
そんな彼の教育論が書いてあるんだから読むしかない。
この本は金言・名言が多数の為、引用をメインに紹介していきたい。
まずは俺がこの本を読んで以降、実践していることがコレ
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子供の頃、私が何か不満を口にすると、その内容の大小に関係なく、父は私を無表情にじっとしばらく見つめてから必ずこう言った「それで、おまえはそのことについてどうするつもりだ?」 ~中略~ いまでは私も、教育システムの不備や指導法について誰かが不満を口にするたびに、その人に向かって「それで、あなたはそのことについてどうするつもりですか?」と問いかけている。
最近は子供が「どうせパパに言われるから」と先に考えを言うことが
たま~にあるので効果ありといったところだ。
だけど注意して欲しい。
たまに「それでパパはどう思うの?」
とママ・子から言われるので気が抜けない(-_-;)
次はコレ
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こうした24時間いつでも瞬時に情報が手に入る手段が生まれたことで、事実の暗記はほば無意味となった。生徒の限りある短期記憶の領域に、数秒で答えを得られる事実を詰め込ませるなどムダでしかない。クリティカルシンキングのために使うほうがよほどいい。
暗記と学習の違いはどこにあるのか。暗記は所定の情報を脳内に保存することだが、学習はその情報が何を意味し、その情報の状況に応じた最善の生かし方を理解することだ。
暗記で育った俺たちとは違い、今はその先を行っている。
これに関してはこのブログも読んで欲しい。
kossyhide.hatenablog.com
大体これと同じことを言っている。
我々昭和生まれにはコレは難儀な問題だろう。
その難儀にうまく対応するコツが
コレだ
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デジタルネイティブの心を動かす指導をしたいなら、彼らにこちらから順応する必要がある。
子供たちは完全に我々とは違う世界にいるし
その世界は我々の世界からだいぶ先を行っている。
だから我々親が子供たちに合わせることが唯一の方法だろう。
先を行く子供を、親の価値観に合わせることで退化させては行けない。
ちなみに
教育と学習には違いがあると彼は言っている。
この表がわかりやすい。
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この表は事ある毎に確認しなおしている。
完全に今後は学習が必要になってくるだろう。
この休校期間中に色々やらせたい気持ちもあるが、子供の自発的学習に注力してみたい。
その際はコレを意識しよう。
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外発的モチベーションは短期的には有効で、現在の教育システムはその誘発を目的としたつくりになっているが、長期的に学習を促すのは内発的モチベーションであり、教育システムはこちらの誘発を目的とすべきだ。
ここでいう
外発的モチベーション=教育
で
内発的モチベーション=学習
のことだ。
そして耳の痛いお言葉もあるので注意されたい(-_-;)
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私にいわせれば、子供が教えられた何かを理解しなかったとしても、その原因を解明する責任は子供にはない。その責任は教師や親にあり、どのように教え方を変えれば理解できるかを突き止めるのが彼らの務めだ。
最後に
ここまで個人的に気になる言葉を引用しながら紹介してきたが
いかがだろう。
これでもほんの一部だ。
名著なので是非買って読んで欲しい。
最後の引用
システムだけを先に変えることはできない。変えるとしたら、人を変えるしかない。まずは人が変わり、変わった人たちで協力してシステムを変えるのだ。そこで何よりも頼りになるのが、誰もが持つ「自らを変える力」だ。
私たちが暮らす世界は絶えず変わり続けていく
社会が変わり、リーダーシップのあり方が変わる、家族のあり方が変わり、子供たちが変わる。そして、人が期待することも変わる。これらの変化は「教育におけるムーアの法則」の一種だといえる。
オレの座右の銘は
自分が変われば世界が変わる
だ。
自宅待機・在宅勤務・休校・・・
大変な中、今しかできないこともある。
皆さんは変わっただろうか?
では、また!
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