無理の構造 細谷功 著
今日読んだ本はコレ
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- 作者:細谷 功
- 発売日: 2016/02/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
細谷功さんの本はコレで2冊目なんだけど間違いないね。
まずこの本を読んだのは以前読んだ本が非常に良かったから。
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kossyhide.hatenablog.com
結果正解!!
かなり参考になる事が書いてあるからメチャクチャおすすめなんだけど、俺が凄く納得したのはコレ!
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『天の岩戸理論』
まずは天の岩戸の説明を
太陽の神天照大御神(あまてらすおおみかみ)と弟の須佐之男命(すさのをのみこと)。須佐之男命大変な暴れん坊。
あまりにひどいいたずらに怒った天照大御神は天岩戸(あまのいわと)と呼ばれる洞窟に隠れた。
天照大御神を岩戸から出そうとして、何をやっても戸を開けられない。
ある日ある神が外で踊りを踊って楽しい宴を催した所、その楽しそうな様子につられて自ら岩戸から出てきた。
まぁかなり雑に言うと
弟のヤンチャが過ぎた為、ふてくされた神が岩戸に隠れた。
神を岩戸から出そうとしても出てこ無かったが最終的には自分から出てきた。
ってとこか。
この本で言う「天岩戸」の大事な所は
岩戸に隠れた神は自分でしか出てこれない。
という事。
この本では
分からないやつには何を言っても分からない。
自分が気付くしか無い。
コミュニケーションは無駄という事では無く、だからこそコミュニケーションが重要だという。
以前の「具体⇄抽象トレーニング」でも書いてあったが、抽象が見えている人は具体しか見えない人から何を言われても分からない。
だから具体しか見えない人に説明する時は抽象が見えてない事を理解しなくては行けない。と言う事。
本の中にはどうすれば、具体⇄抽象でコミュニケーションが取れるかは書いていない。というか無理って書いてある。
えっ(゜o゜;
そう、無理。
だから『無理の構造』って訳。
岩戸に隠れたやつは自分で気が付いて出てくるしかないってのはこういう事。
周り(抽象が見えて人)がいくら隠れてる奴(具体しか見えない人)を出そうとしても出てこない。
自分で気づくしかない。
このような感じで、組織や人が何故そうなって行くかと言う事がかなり分かりやすく書いてあるからソレを理解するだけで全然違う。
その流れを「上流から下流へ」という言葉で表現しているところがこの本の素晴らしいところ。
上流から下流っていうのは下流から上流へは戻れなくなるっていうことなんだよね、一度下流に行ったら上流へ戻ることはかなり困難。
上流の世界を成功体験として持っている先輩社員と、すでに下流になってしまってから入社してきた社員の間には、不可逆的な変化において時間的なギャップが存在します。上の世代から見た下の世代はつねに頼りなく、上流の組織から見た下流の組織はつねに「官僚的」で「活力がない」と思われてしまうのです。
しかし安心して欲しい。
いかに踊り子になり、天照大御神を岩戸から出すか?
ヒントが本の最後に書いてある。
「だから教育は意味がない」のではなくて、 だからこそ 重要なのです。天照大神が岩戸を開ける気になったのも、外で楽しそうな踊りや歌が繰り広げられていたからです。外の人にできるのは、中の人に「外は楽しそうだからちょっと見てみよう」と思わせること。外側から岩戸に手をかけた瞬間から、それはすべて「無理」に変わるのです。
他にも金言・名言多数でドッグイヤーだらけだった。
ぜひ読んで欲しい。
身の回りに岩戸に隠れている人がいれば、岩戸の前で踊り
岩戸の中にいるのであれば、外の世界を知るために外に出よう。
皆は隠れている方か?踊り子か?
では、また!
読了!
— kossy's (@kossy_s) 2020年5月24日
天の岩戸理論が最高にわかりやすい。
細谷さんの本は二冊目だけど外れ無しか?
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