ニューヨークのアートディレクターがいま、日本のビジネスリーダーに伝えたいこと
今日読んだ本はまさに
「全ブランドビジネスをする人、必読」
といった感じだろうか。
今日読み終わった本はコレ
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Amazonでは紙の本は在庫なしでした(4/24時点)なのでキンドルはこちら
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この本はブランド先進国アメリカで20年にわたり様々な国のブランディングに携わってきたアートディレクターが日本のブランディングについて書いた本だ。
ブランディングに携わった企業も早々たる企業で下記に例を挙げると
・米国コカコーラ
・MTV
・国際連合
・ヴィクトリアズ・シークレット
・フォーシーズンズ
・マンダリンオリエンタル
・プラザホテル
・DEAN & DELUCA…
これだけの実績がある著者が
マーケターが書くブランディング書籍よりも気軽に
デザイナーの書いたブランディング書籍よりも実践的に
書く本なので説得力がある。
ただでさえ分かりやすいんだけど更に
俺なりに一番大事だと思う部分を2つ書いていきたい。
本の中では一番最初に書いてあるんだけど
ここが一番大事なポイントだと個人的には思っている。
根本がしっかりしないとだめだからね。
一つ目の大事なポイントはコレ
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著者の言うデザインと日本のデザインに大きな差がある。
本来のデザインは
〇クライアントをよく観察し
〇課題や問題点や強みを見極め
〇問題解決する方法をクリエイティブに考え出し
〇それを可視化して伝わる形に落とし込む
というモノ
⇕
かたや日本のデザインの現状は
〇見た目の良いものを作ること
コレはだいぶ違う。
まずデザインするという事から違うのだから、出てきたものに大きな違いが出るのは明白だろう。
ここでそんな日本の強みと弱みが勿論あって
日本に強み⇒技術力の高さ・商品の品質の高さ
日本の弱み⇒伝えることが不得意
強みは分かっていることだが
弱み、これはほんとにそう思う!
弱みの原因として
自分の商品に誇りを持っており、絶対の自信がある
がゆえに放っておいても売れると思い込んでしまっている
これは強みが弱みの原因になってしまっているという事。
なんとも残念だ。
しかも日本は少子化が止まらない中で世界に出る必要がある。
そんな中で伝える技術がないのは致命傷だ。
なぜ致命傷なのか?
それは日本と世界の言語文化のちがいによると書いてある。
以下はその違いだ。
日本
・重要な情報でも言葉にされない
・あいまいな表現がおおい
・論理的でなくても柔軟な解釈が許される
・多くを語らなくてよい
・感情的に意思決定される
⇕
世界
・必要な情報がすべて言葉で表現される
・直接的でわかりやすい
・論理的で正確な解釈が求められる
・沈黙は評価されず、より多く話すことで評価される
・論理的に意思決定される
ね、だいぶ違うでしょ?
ここでの大事な視点としては
日本は受け取り手が責任を持つ
⇕
世界的には話し手が責任を持つ
世界を相手にするのはECとかでも同じだから日本の企業はこの辺を意識していかないといけないだろう。
二つ目の大事なポイントはコレ
世界の消費者はいまだかつてないほどに社会に対する意識が高くなり、企業に対してもビジョンやミッションを持っていること、明確にその立場を公言することを求めるような時代になっています。
ミレニアル世代(1981~199年生まれ)の10人中9人が、商品やブランドのビジョンに共鳴できるか否かによって、購買するブランドを選んでいるという事実も明らかになっています。
そう、時代が変わっているという事だ。
この流れはSDGsによってますます加速するだろう。
自社のポジション・立ち位置を明確にしていない中途半端な企業は
今のメイン購買層に支持を得られないという事だ。
消費者はブランドの関わる全ての要素が醸し出す雰囲気で買うとの事。
やはり企業として
商品・社員・WEB 等すべてにシッカリとしたビジョンが必要という事だろう。
以上
超簡単に説明したけど
(二つめは短かったけど決して、書く気力がなくなったわけではないからな!決して!)
他にも
・ ブランディングのプロセス
・ ブランディング事例
・ グローバル・マーケットで成功するために
も書かれているので
ブランドビジネスに携わるビジネスパーソンは是非読んで欲しい!
ただでさえ分かりやすいのに更に
他にも絵で分かりやすく説明してくれているので参考にしてほしい。
また、ブランディングについては俺も結構勉強していて
このブログにもいくつか書いているのでもしよければ読んで欲しい。
皆さんは自分のブランドを意識したことがあるだろうか?
俺は無い(-_-;)
この期間中は自分というブランドを確立するための基礎を作るいい機会にしていきたい。
では、また!
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