kossy'sブログ

32歳で脳梗塞に、それをきっかけに走り始めたアラフォーランナー。趣味は読書・NBA・子育て

「ゼロリスク社会」の罠 佐藤健太郎 著

今日読んだkindle本はコレ


最近「リスク」って何だろうと考えていて、アンリミテッドを眺めていたら出てきたこの本を読み始めた。
kindleアンリミテッドで読み放題だから是非読んで欲しい。


出版自体は東日本大震災後の2013年だが、
コロナ禍で「リスク」について考えるのには良い本だ。


人は何にリスクを感じるのか?
この本にはリスク認知要因10ヶ条を紹介してくれているので紹介したい。

もし皆が何かにリスクを感じている時はこの条件にどれだけ当てはまっているか?
を考えてみると良い。

きっと冷静になれるはずだ。

リスク認知要因10ヶ条


1、恐怖心

要は、知らないものや予期せぬ事  
例)交通事故など

2、制御可能性

コントロール可能かどうか  
例)自分の運転より他人の運転

3、自然か人工か

自然の物か人工物か  
例)生ガキにあたっても大騒ぎにはならないが人工のモノで中毒が起こると大騒ぎになる

4、選択可能性

自分で選ぶかさせられるか  
例)リストラより自分の意志で退職

5、子供の関与

自分の子供に関すること

6、新しいリスク

知らないもの  
例)新たなメディア、SARS、コロナなど

7、意識と感心

報道の大きさ  
例)飛行機事故は全世界で年間1000人に対し交通事故は日本だけで5000人

8、自分に何が起こるか

自分や自分の家族に影響が及ぶか  
例)遠い国で50万人が死んだ内戦より、日本で50人が死んだ感染症

9、リスクとベネフィットのバランス

利益があるリスクより、利益がないリスクを怖がる
例)ギャンブルなど

10、信頼

リスクを説明する者に信用が置けない
例)政府の発表よりワイドショーのコメンテーターのいう事を信じてしまう


以上
これがリスク認知要因。

でコレ、東日本大震災新型コロナなんかは全部当てはまって無い?

何かがあったときはコレをよく考えてみるとだいぶ落ち着くんじゃないだろうか?
きっと冷静に見れていないことに築くはずだ。

で次に重要でSNSの時代に注意しなくてはいけない事

確証バイアス

コレは何年も前から俺は注意している。
オンラインサロンが出てきているから流れは少し変わってきているけどね。

確証バイアス(かくしょうバイアス、英: confirmation bias)とは、認知心理学社会心理学における用語で、仮説や信念を検証する際にそれを支持する情報ばかりを集め、反証する情報を無視または集めようとしない傾向のこと。
wikipedia

皆も経験あるだろうか?
「何か意見と合わないな~、フォローやめよ」
「こいつの意見嫌だからブロック」
みたいなこと。

まぁブロックまでは行かなくても意見の違う人を遠ざける事ってあるよね。
逆に言うと、自分の意見に近い人だけの心地よい環境を作るって事。

コレは本当に危険。

リスク認知要因10ヶ条を加速させてしまう。
確証バイアスは簡単に言うと好き嫌いだからね。

リスク認知要因で間違った認識をした上に、好き嫌いで強固にする。

これに関してはコノ本も非常に勉強になった。

https://www.instagram.com/p/B4QhZ2VBJEp/
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知ることの利点は、不確実な事への不安を減少できるかもしれない点にあるが、知識への代償は、自分が信じたいことを信じる選択肢を失う事である。

kossyhide.hatenablog.com


この本に関しては簡単だがこちらで紹介しているので読んで見て欲しい。

SNSは使い方を間違えると、この確証バイアスを増幅させる装置だといってもいい。

バイアスを解消する方法の一つは

「様々な意見を平等に聞きながら冷静に見極める」

だと思う。
シンプルだけど難しい。
嫌な意見にも耳を傾けなきゃいけないんだからさ。
でも意見にも色々あるよね
今話題の誹謗中傷なんてのは聞く必要ないし、ほんとに価値のある意見を探すのは難しい。

これは日々色々な意見を聞いたり、本を読んだりで鍛えるしかないだろう。



俺にはこれしか思い浮かばないが、他に鍛え方があれば是非教えて欲しい。



皆はコロナでリスクについて考えた?


色々な意見に耳を傾けただろうか?


この機会に是非考えて欲しい。


では、また!



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